営業職でのパワハラ事例

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バブル期のように「行けば売れる」「出せば売れる」なんていう時代はとっくの昔に過ぎ去った今、営業職にはツラい時代が長く続いています。

しかしながら、今40後半~50代の上司というのは、バブル期を経験した世代でもあり、本人も知らないうちに当時の常識を払拭できないパワハラをしていることがあります。

業界として「多い」と言われる営業職での無理強いやパワハラにはどのようなことがあるのでしょうか?

営業職なら「飲める」はずという思い込み

いくら不況が長かったからとはいえ、なくならないのは営業さんによる顧客の接待です。
営業職の種類にもよりませすが、営業職と接待というのは切っても切り離せない関係であると言って差し支えないと思います。

そうした「お酒」が登場する場でパワハラが多いのは今も昔も変わりません。
ただ、昔は飲めば飲んだだけ商品が売れるとか顧客との関係が良くなるとかそうした業務に見合ったような給与があったために、問題が表面化されることが少なかっただけなのかもしれません。

しかし現代は、飲み会に付き合ったからと言って、それが業務の成績に関係ないということはわかっていますし、そうした時代でもありません。

にも関わらず、飲み会では「上司の酒は断るべからず」とか「吐くまで飲むのが営業だ」
なんていう意識が強い企業も多く残っているのが事実です。

こうした飲酒の強要も立派なパワハラですし、現在は会社の金銭的な事情から業務に関わる飲み会は開くけれども費用は自腹なんてことも少なくありません。

こうした「仕事の都合」での食事会に関わらず、会社から費用が出ないというようなことも、パワハラになりかねません。

成績を問われる仕事であるだけに…

営業職というのは、目に見えて成果を比較されたりすることが多い職種です。
いわゆる営業成績ですね。こうした営業成績の良し悪しをたてにパワハラをする上司は今も昔も多くいます。
そして「目標」成績に達しないから残業を強要したり、サービス出社を強要する上司や企業も少なからずあります。

そうした「サービス出社・残業」をすることに圧力をかけることはもちろんパワハラです。

しかし、成績が上がってないと「自分が悪いのだ」と思ってそうした上司や企業の悪行を明るみにすることができないのが、営業職でパワハラに遭っている人の心理です。

ただ、自分が率先して自分の成長を思って仕事をするのであっても、仕事をするのであれば休日出勤や残業に対してはペイを要求する権利がありますし、全てがすべて要求をできなかったとしても、3回に1回は要求をできるような環境があることは当然です。

以上のように、営業職ではパワハラを受ける側も「耐えてしまう」土壌が強いと言えます。

しかし、どのような職場であったとしても、パワハラは本来許されることではないのです。
自分の心身をまず大切にできることを基準に、不当なパワハラに屈しないことが肝要です。