上司が無視をするのはパワハラ?

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パワハラには色々な種類の「加害」があるのですが、暴言や暴力があれば周りからもすぐに「パワハラだ!」とわかりますよね。

しかし、無視や陰口となると、周りの人にもなかなかパワハラを気付いてもらえることができません。

そもそも、職場での「無視」がパワハラになるかどうかわからないという人も多いと思います。
ここではパワハラと無視についてご説明します。

職場での無視は「人間関係の切り離し」というパワハラです

厚労省が出しているパワハラのガイドラインに沿うと、職場で無視をされるというのは、「人間関係の切り離し」というパワハラ行為になります。

同僚同士、ただ気の合わない人間同士が職務以外で口をきかないなどではなく職場の全員を誘う飲み会に1人だけ声を掛けないとか、回覧事項をその人にだけ回さない、職務上必要なことを述べても口をきかない、もっと身近なことを言えば、挨拶をしてもその人にだけ返さないというものは、明らかに無視ですし「された側」としては、明らかに職場環境が悪くなることです。

しかも無視をしてくる相手が「上司」という職場での立場が上の人間となるとなかなか不満を訴えることもできませんし、そのような状況が続くと精神的にしんどくなることは目に見えていますよね。

つまり、結論は明らか、職場での無視は立派な「パワハラ」と言えます。

無視と言うパワハラを改善するには?

無視を続けてくる上司と話をすることができるのが、実は一番良い方法と言えますが、パワハラを受けている方としては、業務時間外にそんな人と時間を共にすることはとてもじゃないけれど耐えられないことかもしれません。

ただ、無視というようなパワハラは、相手の「小心さ」から来ている行為であることも多いので、1対1で(外部の目がある場所で)話をするとかこちら側は複数人で、その上司だけ呼び出して話をすることができればその後は改善することも少なくありません。

しかしそうした方法が取れないような時には、まずは無視によって精神的に苦痛が出ていることを証明するために、心療内科などに向かい、精神的苦痛に対する診療を受けたとする「証拠」をとることが大切です。

そして弁護士や、パワハラ問題について取り組んでいるNPOなどを訪ねて自分のケースではどのような対処をとると有効かというアドバイスをもらいましょう。

準備を万端にしたうえで、会社の相談窓口に訴えたり、上司のさらに上司に訴えたりすることが大切です。

そこまで大事にしたくないという場合は、加害者の上司あてに「これ以上こうしたことを続けるなら訴訟を起こします」という内容で内容証明を送付することが有効でしょう。